症状別対策BOOK

頭痛の対処法

頭痛には、薬を用いることが多くあります。正しい薬の使い方など対処法をご紹介します。

頭痛の薬

頭痛には一般に、「解熱鎮痛薬」を用います。解熱鎮痛薬は、痛みをしずめ、熱を下げるなどの働きを持っています。とても身近な薬ですが、効果的かつ安全に用いるには、正しい知識を身に付けることが必要です。

市販の主な解熱鎮痛薬の剤形

錠剤

最も一般的な形状。薬そのものの味がしにくく、携帯し易い。

散剤(細粒)

お年寄りなど、錠剤を飲み込むのが苦手な人も服用し易く、飲む人に合わせて量を調整し易い。

チュアブル錠

水なしで噛んで飲める。

知っておきたい、解熱鎮痛薬の主な成分

解熱鎮痛薬には、大きく分けて、非ピリン系解熱鎮痛薬、ピリン系解熱鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬の3つの種類があります。
その中に入っている成分もさまざまで、それぞれ異なった特徴を持っています。一般に解熱鎮痛薬は、なるべく空腹時を避けて飲むようになっています。中には空腹時でも飲める薬もあるので服用時期や、年齢、体の状態に合わせて、自分に合った薬を選ぶようにしましょう。

非ピリン系解熱鎮痛薬

中枢神経系に作用し、痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用があります。

  • 例)アセトアミノフェン
    胃腸への負担が少ないのが特徴。この成分が主成分の薬の中には、空腹時でも飲める薬もあります。
    子供用の解熱鎮痛薬の有効成分としても知られています。

ピリン系解熱鎮痛薬

痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用があり、炎症を抑える作用もあります。
副作用として、発疹(ピリン疹)を起こすことがあります

  • 例)イソプロピルアンチピリン
    発疹(ピリン疹)を起こす人は飲むことができません。

非ステロイド性抗炎症薬

ステロイド剤ではない、炎症を抑える作用を持つ薬です。痛みをしずめたり、熱を下げたりする作用もあります。
服用により、胃の調子が悪くなることがあります。

  • 例)イブプロフェン、アスピリン(アセチルサリチル酸)
    子供(15歳未満)の服用は認められていません。
  • 例)エテンザミド
    子供(15歳未満)も飲むことができますが、水疱瘡(みずぼうそう)またはインフルエンザにかかっているときは、医師または薬剤師に相談する必要があります。

解熱鎮痛薬のその他の成分

解熱鎮痛薬には、主成分の他に、その働きを補助する他の成分が配合されているものがあります。

催眠鎮静作用のある成分

  • ブロムワレリル尿素
  • アリルイソプロピルアセチル尿素

痛みをしずめる働きを助けるために配合されていますが、眠気をもよおすことがあるので、自動車の運転時などには服用を避ける必要があります。

中枢神経興奮作用のある成分

  • カフェイン

痛みをやわらげる働きを助けます。

解熱鎮痛薬を購入するときのポイント

解熱鎮痛薬を買うときは、次のことをお店で伝えましょう。

  • 誰が飲むか
  • どんな症状なのか
  • 他に飲んでいる薬があるか
  • 解熱鎮痛薬を飲んで、胃の調子が悪くなったことがないか
  • 発疹、喘息の既往歴がないか
  • 心臓、肝臓、腎臓などに障害がないか
  • 妊娠中かどうか

解熱鎮痛薬の正しい用い方

解熱鎮痛薬は、毎日飲み続けると、胃の調子が悪くなったり、逆に頭痛をこじらせてしまったりすることがあります。服用頻度は、月に10日くらいまでに留めましょう。

長く飲みすぎないよう注意する

解熱鎮痛薬を毎日のように飲むと、かえって頭痛(薬剤誘発性頭痛)を引き起こす恐れがあるので、気を付けましょう。

痛みを感じ始めたら、すぐに飲む

解熱鎮痛薬の多くは、痛み始めの頃に飲む方がより効果を発揮します。

飲んでも痛みがおさまらないときは、医師または薬剤師に相談する

痛みの背後に、何らかの病気が潜んでいる恐れがあります

頭痛に良いツボ&体操

ジワジワと締め付けられるような痛みをやわらげたり、防いだりするのに効果的なツボと体操を紹介します。

ツボ

肩こりなどから起こる頭痛(緊張型頭痛)に効くツボ「天柱(てんちゅう)」を押します。
うなじの筋肉の両縁(へり)を下から上になぞっていき、頭の骨につきあたったところにあるのが天柱。
押して気持ちが良いポイントに中指をあて、親指以外の四本の指を添えて、数分間、左右に往復させます。

体操

ほんの1~2分でできる簡単な体操です。
頭痛の原因の一つである肩や首すじのこりを防ぐため、1日に数回、仕事などの合間にやってみてください。

1.肩を上げ下げする(10回程度)

2.首を前後左右にまげる(10回程度)

3.首を回す(10回程度)

4.手のひらで前頭部、側頭部、後頭部をマッサージする

5.すじをトントンたたく