アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

海外では食後のガム代わり

茴香ウイキョウ

セリ科ウイキョウの果実を乾燥したもの。

植物の特徴

高さが2mに達する大型の多年草です。葉は羽状に細かく分かれ、5~6月頃になると黄色の小さな花を多数つけます。植物全体が香り高く、そのため料理などにもよく用いられています。生薬としては、セリ科ウイキョウの果実を乾燥したものを用います。

生育地

黒海とカスピ海にはさまれたコーカサス地方から地中海沿岸西部にかけて自生しています。現在用いられている原料は国外からの輸入が主ですが、長野県などでもわずかに栽培されています。

成分組成

果実は精油3~8%含有。主成分としてアネトールが50~60%含まれるほか、アラキド酸ドコシル、ピネン、リモネン、モノテルペンのアニスアルデヒド、フェノール類のエストラゴールなども含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 安中散(あんちゅうさん)
  • 暖肝湯(だんかんとう) 
  • 枳縮二陳湯(きしゅくにちんとう)
  • 茘枝散(れいしさん)

など

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