血便

消化器官や直腸、肛門などから出血した血液が混じった便が血便です。黒褐色から鮮やかな赤色をしていて肉眼ではっきりと確認できる血便と、肉眼では確認できず検査をして初めてわかる血便があります。また、ベタベタした粘液に血液が混ざった状態の便は粘血便といいます。

この症状疾患に関連する製品

  • 血便について

日常生活から考えられる原因

01食あたり

細菌に汚染された食品を食べたことによって細菌感染による炎症を起こし、腸の細胞が傷つけられ、腸から出血することで血便になることがあります。多くは腹痛や発熱、下痢、嘔吐などの症状をともないます。血便の原因となる主な細菌は、鶏や卵などに生息するサルモネラ菌、生の魚介類などに生息する腸炎ビブリオ菌、生肉などに生息するO157(病原性大腸菌)やカンピロバクターなどがあります。

02疾患が原因となる血便

代表的な疾患では痔、胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃腸炎などの疾患で血便が出ることがあります。また、大腸がんでも血便になることがありますが、初期は肉眼では確認できないことがほとんどです。潰瘍性大腸炎では、粘血便や、そこにさらに膿が混じった粘血膿便になることがあります。

血便をともなう疾患

01裂肛(切れ痔)・痔核(イボ痔)

排便時や排便後に真っ赤な血が出ているようなときは、痔が考えられます。痔は、排便によってうっ血した肛門や直腸の粘膜が傷つけられることで起こります。痔による血便では、便の表面に少量の血がついていたり、排便後にポタポタ落ちたり、ピューっと噴射状に出血したり、おしりを拭いた紙に血が付着していたりする点が特徴です。この疾患・症状に関連する情報はこちら。

02胃潰瘍

強い胃酸と胃の消化酵素によって胃の粘膜が大きく傷つけられ、粘膜の一部が欠けるのが胃潰瘍です。ピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などが胃粘膜に傷をつけ、さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が胃粘膜や胃壁を消化することにより起こります。血液が食べたものと一緒に長い腸を経て排出されるため、真っ赤ではなく、コールタールのような黒い血が混じった血便になります。他には、食事の後にシクシクとみぞおち辺りに痛みを感じたり、吐血などの自覚症状もみられます。

03十二指腸潰瘍

強い胃酸と胃の消化酵素によって十二指腸の粘膜が大きく傷つけられ、粘膜の一部が欠けるのが十二指腸潰瘍です。ピロリ菌やストレス、非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬などが粘膜に傷をつけ、さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が十二指腸の粘膜や壁を消化することにより起こります。便の色は黒く、コールタールのように見えます。胃酸の分泌が活発な若者に多くみられ、夜間や早朝など空腹時に持続的な腹部の痛みを感じることが大きな特徴です。

04潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に潰瘍やただれができる炎症性の疾患で、ここ数年患者数が急増しています。20代の若い人に多く発症し、非常に再発しやすいという特徴があります。主な症状として、下痢にともなう粘血便があらわれます。重症になると発熱や腹痛を生じて、ときには緊急手術が必要となる疾患です。

05大腸ポリープ

大腸の粘膜が盛り上がってイボのような塊ができる疾患です。大腸下部のS字結腸や直腸によくみられます。ポリープが小さいうちにはほとんど無症状ですが、大きくなるにつれて腸の内容物がポリープの表面を刺激するため、出血と腹痛を感じることがあります。ポリープの大部分は良性ですが、ときにがん化する危険性がありますので、定期的な検査が重要になります。

06大腸がん

排便の後に出血することが多いといった自覚症状から、痔と誤解しやすいのが大腸がんです。しかし、大腸上部の結腸に発生するがんは、初期の場合ほとんど症状がなく、血便も肉眼では確認できないので、検査を受けないとわかりません。進行すると目で見てわかる血便になり、さらに腹部にしこりを感じたり、便が細くなったり、便秘や下痢、腹痛といった便通異常などの症状があらわれることがあります。※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。

日常生活でできる予防法

01定期健診を受ける

自覚症状があらわれにくい大腸がんは、早期に発見し治療を行うことで100%近く治癒します。また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌感染の有無も検査で確かめることができます。いくつか検査方法がありますが、吐いた息で検査するなど、どれも比較的簡単なものです。定期的な検診で異常を早期にキャッチしましょう。

02ピロリ菌の除菌

ピロリ菌は胃酸の分泌を抑える薬と抗生物質の投与によって除菌することが可能です。ピロリ菌の除菌には、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんの予防や潰瘍の再発を抑える効果も認められています。

対処法

01市販の薬を使う

痔の主な市販薬には、坐剤や軟膏、注入軟膏など患部に直接塗るタイプから内服薬まで、さまざまな種類があります。薬剤師や登録販売者に相談し、自分に合った薬を使用しましょう。

02病院で診察を受ける

血便のなかには大腸がん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のような重い疾患が隠れている場合があります。血便とともに腹痛や吐き気、嘔吐、発熱などをともなう場合には、すみやかに内科や消化器科、胃腸科で診察を受けましょう。

プチメモ

子どもの心配な血便・心配のない血便

子どもの血便で一番多い切れ痔による出血や、1歳以下の赤ちゃんのオムツ替えでみられる細い糸くずのような血便は、とくに心配はいりません。しかしイチゴジャム状の血便が出る腸重積や、赤黒い血液がまんべんなく混じった悪臭をともなうどろっとした下痢便が出る細菌性腸炎、食物アレルギーによる血便など、注意が必要な疾患もあります。発熱や嘔吐、腹痛など、血便以外の症状がみられる場合は、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。

最新のブランド情報はこちら

今、気をつけたい症状に関する情報や、最新のコンテンツをご紹介します。

  • 疲れの原因・解消法「疲れとは?」
  • 腰痛
  • 肌のトラブル
  • 風邪・インフルエンザ

このページの先頭へ

武田薬品工業株式会社

© 2003 Takeda Pharmaceutical Company Limited.

ページの先頭に戻る