便秘

排便回数の減少、1回の排便量の減少や便を出すのが困難に感じたり残便感などを自覚した状態です。生活習慣や腸の動きが原因となる便秘と、大腸がんや腸閉塞などの疾患が原因となる便秘に分けられます。

日常生活から考えられる原因

1食事内容の問題(食事性便秘)

朝食を抜いたり、食事の時間が不規則。食べる量が極端に少ない。あるいは食物繊維の少ない偏った食生活は、便秘を引き起こしやすくします。

2我慢してしまう習慣(習慣性便秘)

朝は最も便意を感じやすい時間帯。このときに身支度に忙しくて便意を我慢し続けると、そのまま一日がすぎてしまうことにもなりかねません。このような我慢を続けると、直腸の感覚が鈍くなり、便意を感じにくくなってしまいます。

3運動不足、加齢による腸のぜん動運動低下(弛緩性便秘)

運動不足や加齢による体力の衰えによって腹筋が弱くなると腹圧を十分にかけられなくなります。便意を感じても腹圧がかけられず、便を押し出す力が不足してしまいます。とくにお年寄りや妊娠した女性に便秘が多いのも腹筋のゆるみが原因です。

4腸の痙攣(痙攣性便秘)

ストレスなどで緊張が高まると、腸の動きをコントロールしている自律神経が乱れて腸が痙攣するので動きがにぶくなり、便は細くて短く、また便秘と下痢を繰り返すようになってしまいます。

便秘をともなう疾患

1大腸がん

脂肪の多い食事などによって、大腸の細胞ががんに変化しやすくなると考えられています。がんの進行によって大腸が狭くなり、排便が困難になります。初期は無症状であることがほとんどで、進行すると便秘や便が細くなり、血便が出ることがあります。

2腸閉塞症(イレウス)

腫瘍や腸の動きの障害、腸のねじれなどによって、腸が詰まり、そこから先に腸の内容物が運ばれていかない状態です。腸に便やガスが溜まり、腹痛、お腹の張り、おう吐といった症状がみられます。

3過敏性腸症候群

精神的ストレスや情緒不安定などが原因で、腸のぜん動運動に異常が起こり、腹痛をともなう慢性的な下痢を引き起こします。時に下痢と便秘が交互に起こることもあります。何週間も下痢が続いたり、一時的に治まり、その後再発という現象を繰り返すこともあります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。過敏性腸症候群※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。

便秘が引き起こす疾患

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便秘になると、便が直腸に溜まって肛門部を圧迫するため、その部分の血液の流れが悪くなります。また、排便の際のいきみによって、肛門部がうっ血を起こし、痔の原因となります。硬い便が肛門を傷つけ、痛みや出血、化膿をきたすこともあります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。

日常生活でできる予防法

1食物繊維を積極的にとる

食物繊維は腸の中で膨らんで便のカサを増やし、スムーズに排便を促します。
食事性、習慣性、弛緩性便秘の人はごぼうやさつまいもなどを摂取しましょう。痙攣性便秘の人は、海草類や納豆、キノコ類をとるといいでしょう。

2定期的な排便習慣を心がける

お通じを一番感じやすいのが朝です。しかし、時間がなくバタバタしていると、つい便意を我慢してしまいがち。便意を感じたら、なるべくそのときに行くというリズムを身につけ、決まった時間に排便する習慣をつけましょう。

3腹筋を中心に、適度な運動をする

適度な運動は、大腸の活性化やストレスの緩和にも役立ちます。できるだけ歩くように心がけたり、腹式呼吸や腹筋ストレッチで腹筋を鍛えましょう。

4水分を補給する

水分摂取の不足は、便を固くしてスムーズな排便を妨げます。1日の目安として、2リットルの水分は補給するようにしましょう。特に、空腹時に冷水をコップ1杯飲むと、腸のぜん動運動の刺激になります。

対処法

1生活習慣を見直す

水分の摂取、適度な運動、健康的な食習慣など、便秘の解消には生活習慣の改善が一番大切です。できることから始めていきましょう。

2市販の薬を使う

便秘の解消には、便秘薬や便秘の効能がある健胃消化薬が有効です。とくに漢方薬は自然に近いお通じを促すのでおすすめです。また、腸内のバランスを整える効果がある乳酸菌が含まれた整腸薬なども有効です。ただし、常に薬に頼りすぎてしまうと、自然な排便リズムが狂ってしまう場合もありますので、注意しましょう。

3病院で診察を受ける

便秘が長期間続いたり、便に血が混じるといった場合は、内科・消化器科・胃腸科で診察を受けましょう。

プチメモ便秘による肌あれ、吹き出物

便秘による肌あれは、とくに女性に多くみられます。
スキンケアアイテムに気を使ったりしているのに、肌あれや吹き出物が治らない…という人は便秘ではありませんか?
便秘になると、排便によって体外に出ていた不要物が体の中に溜まっていき、新陳代謝が低下します。その結果肌の生まれ変わりの周期が乱れ、肌あれや吹き出物を招くことになります。