アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

カメムシの大好物!

黄芩オウゴン

シソ科コガネバナの根の周皮を除き、乾燥したもの。

植物の特徴

高さ30~60cmの多年草です。茎は四角形で、根元部分はやや木質化して横に這い、上部は直立しています。葉は長さ1.5~5cmで細長く、うっすらと毛で覆われています。花は濃青紫色で夏から秋にかけて満開になり、光沢のない黒色の小さな球状の果実をつけます。生薬としては、シソ科コガネバナの根の周皮を除き、乾燥したものを用います。

生息地

中国東北部(河北、内蒙古、山西、山東、甘粛、陜西の各省)、朝鮮半島、モンゴル、東シベリアからバイカル湖あたりまでと広く分布しています。乾燥した山の斜面や道端、または山腹の草地に生えます。

成分組成

主成分としてフラボン誘導体のバイカリンが約10%含まれているほか、オウゴニン、フラバノンのカルタミジン、ステロイドのカンペステロールなど、多数の類縁物質が含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 黄芩湯(おうごんとう)
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
  • 葛根黄連黄芩湯(かっこんおうれんおうごんとう)
  • 小柴胡湯(しょうさいことう)
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • 温清飲(うんせいいん)
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

など

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