首が回らない

頭と首は背骨といわれる脊椎の頚椎(けいつい)という部分と何層にも重なった筋肉によって支えられています。この頚椎を形づくっている椎骨や椎間板とその周辺の筋肉に異常が起こると、首の神経の圧迫による痛みで、首が自由に回せなくなります。

この症状疾患に関連する製品

  • 首が回らないについて

日常生活から考えられる原因

01不自然な姿勢やあわない寝具で寝たことによる寝違え

高すぎる枕や不自然な姿勢で寝たりすると、特定の筋肉やじん帯が極度に疲労してしまい、寝違えによる痛みが起こることがあります。とくに、疲労が激しいときや泥酔時などは、睡眠中に体を動かすことが少なくなるため、起こりやすくなります。起床時に起こることが多いのですが、振り向いた瞬間に突然発症することもまれにあります。

02同じ姿勢を長期間続けることによる首のこり

パソコン作業などで同じ姿勢を長時間続けると、筋肉の緊張が起こり、血行が悪くなり、筋肉の中に乳酸や炭酸ガスなどの疲労物質が溜まります。そして首や肩のこりが強くなって首が回らなくなることがあります。なで型や猫背の人は、首や肩にかかる負担が大きいため、首筋や肩がこりやすい傾向にあります。

03スポーツや交通事故などで首を痛めたとき

準備運動をしなかったり、日頃運動不足の人が急に運動を始めると、首の筋肉を痛めて首がまわらなくなることがあります。また、クルマの事故や激しいスポーツなどで首に強い衝撃を受けると、頚椎や首のじん帯、筋肉の損傷によって捻挫を起こし、いわゆるむちうち症といわれる頚椎捻挫(けいついねんざ)が起こり、首が回らなくなることがあります。

04首が回らない原因となる主な疾患

変形性頸椎(けいつい)症や頸椎椎間板ヘルニアなど、頸椎や椎間板の異常が原因で首が回らなくなることは少なくありません。また、首から手に繋がる神経が圧迫されて起こる胸郭(きょうかく)出口症候群などが主な原因となっています。

首が回らない症状をともなう疾患

01頸椎捻挫(けいついねんざ・むちうち症)

クルマの追突やスポーツでの激しい衝突などによって、首がのけぞった際に頸椎が捻挫した状態になるものです。むちうち症とも呼ばれ、首が回らなくなり、首や肩が痛むなどの症状があらわれます。事故にあったときには症状がなく、後から首筋、背中、肩のこりや痛みが出現することも少なくありません。痛みが治まっても後遺症として、頭痛やのぼせ、動悸、吐き気、耳鳴り、倦怠感などの症状に悩まされることもあります。

02変形性頸椎症

加齢とともに、骨や軟骨の老化が進み首の骨と骨の間をつなぐ椎間板がつぶれたり、硬くなったりして、椎間板に接している椎骨がトゲのように変形します(骨棘・こっきょく)。このトゲが、頸椎の間から首、肩、腕に向かって出る脊髄神経を圧迫して刺激し、首や肩、腕などに痛みやこり、しびれ、首が回らなくなるなどの症状があらわれます。

03頸椎椎間板ヘルニア

首の骨と骨をつなぐ椎間板に亀裂が生じて、椎間板の真ん中の固い部分が飛び出し、神経を圧迫するために首が痛みで回らなくなったり、手の指のしびれなどを引き起こします。また、首を後ろにそらすと激痛が起こります。20~30代の比較的若い男性に多く発症します。

04胸郭(きょうかく)出口症候群

首に一番近い肋骨と鎖骨との間の腕寄りにある胸郭出口が助骨の奇形・変形、筋肉の肥大などで狭くなるもので、脊髄から枝分かれした神経や血管が圧迫されるために起こる疾患です。首の痛みや肩のこりに加え、腕のしびれや痛みなどの症状が起こります。なで型で筋力が少ない女性、いかり型で首が短く筋肉質な男性に多く発症します。

日常生活でできる予防法

01適度な運動で肩の筋肉をやわらげ血行を改善する

筋力が衰えると、頭や腕の重みを支え切れず、首や肩に筋肉疲労を起こします。また運動不足は、血行不良を招き、首や肩のこりに繋がります。適度な運動をすることで、筋力がアップして血行が促進されますから、ウォーキングや水泳など軽い運動を行うだけでもこりの改善に繋がります。

02仕事の合間のストレッチでこりをほぐす

仕事の合間などに簡単なストレッチをするだけでも、筋力がアップして血行が促進されます。首を前後、横斜めに倒して筋肉を伸ばした状態で30秒程度キープする、左右にゆっくりひねるなどのストレッチを行うといいでしょう。呼吸をしながら行うのがポイントです。

03首や肩を冷やさないようにする

首が回らなくなる原因の一つである肩や首周辺の血行障害は、筋肉の疲労や緊張で起こりますが、冷えでもこの血行障害は助長されます。予防には、マフラーやショールをはおり首を冷やさないようにする、カイロやドライヤーなどで温める、お風呂などで全身をあたためるなどが良いでしょう。こり固まった筋肉がほぐれて血流を促すことができます。

04仕事の環境を見直す

机の高さやパソコンの画面が低すぎると、前かがみの姿勢になって、首に大きな負担をかけることになります。いすは、深く腰掛けて膝を90度に曲げたときに足裏がぴったりと床面に着くように調整し、机はひじを90~100度に曲げたときに、ちょうど手が置ける高さにしましょう。また、パソコンのディスプレイはまっすぐ前を見たときより5度ほど視線を下に向けたときの視野に収まる高さが適切です。

05敷布団の硬さや枕など寝具を見直す

敷布団は、体の沈み込みが3cm程度のものが適当です。枕は、固すぎても、軟らかすぎでも首の筋肉を痛め、頚椎の姿勢を悪くする可能性があります。また、仰向けに寝たときに後頭部から首の下、肩先までのカーブに沿うような高さ、形のものを使用しましょう。高さが合わない場合は、バスタオルを当てるなどして、調節するようにしましょう。

対処法

01急激な痛みには安静が大切

寝違えやむちうち症などで首が回らず、急激な痛みをともなうときは、とにかく首を動かさないように安静にすることが大切です。痛みがひどい場合は、患部を冷やすと痛みが軽減できます。

02血行を促すために首周辺を温める

寝違えやこりがひどい場合は、筋肉が緊張して収縮し続けている状態ですから、血行を促して筋肉をほぐすことが大切です。蒸したタオルやドライヤーなどを使うなどして首や肩を温めましょう。ゆっくりお風呂につかって、全身を温めることも効果的です。

03市販の薬を使う

首のこりの緩和には、鎮痛消炎成分インドメタシンやフェルビナクなどを配合した外用鎮痛消炎プラスター(貼付薬)や、イブプロフェンが配合された鎮痛消炎内服薬が効果的です。さらに、ビタミンB1、B6、B12などの有効成分を配合したビタミン剤も、体の中から効果があります。

04病院で診察を受ける

2~3日安静にしていれば痛みが軽くなるケースがほとんどですが、「寝違え」と思って放置していると、神経や血管の圧迫で胸郭出口症候群に進行している場合もあります。首が回らない状態が続く場合は、整形外科を受診するようにしましょう。

プチメモ

首は3~4キロもの頭を支えている!

首は、体の他の部位に比べて、動く範囲が非常に広いのが特徴です。前に約60度、後ろと左右に約50度倒すことができ、振り向くときには約60度もねじることができます。しかも、首は重い頭部を支えています。頭部の重量は成人で約3~4キログラムもあります。首の負担は相当なものです。ただまっすぐ立っているだけでも首には相当な負担がかかっていて、疲労しやすい場所なのです。

最新のブランド情報はこちら

今、気をつけたい症状に関する情報や、最新のコンテンツをご紹介します。

  • 疲れの原因・解消法「疲れとは?」
  • 腰痛
  • 肌のトラブル
  • 風邪・インフルエンザ

このページの先頭へ

武田薬品工業株式会社

© 2003 Takeda Pharmaceutical Company Limited.

ページの先頭に戻る