いびき

睡眠呼吸時、のどの粘膜の振動が増えることで起こるのがいびきです。鼻からのどにかけての気道が狭くなり、空気の抵抗が強くなることが原因です。通常のいびきであればそれほど気にする必要はありませんが、呼吸が一時的に止まる大きないびきは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併していることがありますので、注意が必要です。

この症状疾患に関連する製品

日常生活から考えられる原因

01いびきをかきやすいのどの形や体質

一般的にのどちんこと呼ばれる口蓋垂(こうがいすい)が大きい人や、のどの入り口の軟口蓋弓(なんこうがいきゅう)が狭いか変形している人、鼻筋が曲がっている人、歯並びが悪い人などは呼吸の際に空気の出入りがスムーズにいきにくく、いびきをかきやすくなります。また、アレルギー性鼻炎や蓄膿症などで鼻づまりを起こしていたり、口で呼吸する習慣のある人は、口からのどへの空気の出入りが増えるため、いびきをかきやすい傾向にあります。

02肥満による気道の圧迫

肥満によって、のどの内側にも脂肪がついて気道部分が狭くなることが、いびきの最も大きな原因です。また、体重が増えると酸素の必要量が増えますが、それに対して酸素の吸入量が減るために呼吸の回数と深さが増え、よりいびきをかきやすくなり、さらにいびきが大きくなっていきます。

03深酒、喫煙による気道の収縮

深酒をすると、普段はいびきをかかない人でもかくことがあります。これは、アルコールによって舌やのどの筋肉がゆるんで気道が狭くなることや、気道の血管が拡張することで呼吸に変化が起きることが原因ではないかといわれてます。また、タバコは気道周辺に炎症を起こし、気道を狭めるためいびきをかきやすくなります。

04いびきをともなう主な疾患

いびきの原因となる疾患で代表的なものは、気道が狭くなることによって起こる睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。また、脳の神経に障害が起きる脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などによって、普段いびきをかかない人が突然いびきをかきだすこともあるので、注意が必要です。

いびきをともなう疾患

01睡眠時無呼吸症候群(SAS)

肥満などが原因で睡眠時にのどの気道がふさがれ、大きないびきをかき、1回10秒以上の呼吸停止をひと晩に30回以上引き起こす症状があらわれる状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。また、呼吸をしていても酸素を吸いこんで吐き出す換気量が半減し、呼吸停止同様の症状が出ます。熟睡できないために睡眠時間を十分とっても疲れがとれない、だるさが残る、日中にあくびや居眠りをするなどで、日常生活に支障をきたす他、放置すると高血圧や糖尿病、心臓病、脳卒中の原因になることもあります。以前は、肥満が原因で睡眠時無呼吸が起こっているものを、ピックウィック症候群と呼んでいた時期がありました。この疾患・症状に関連する情報はこちら。睡眠時の無呼吸※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。

日常生活でできる予防法及び対処法

01気道を楽にする枕を選ぶ

気道をふさぐと、いびきをかきやすくなるので、気道を圧迫しない枕を選ぶことが重要です。あおむけに寝る人はやや低め、横を向いて寝る人はやや高めの枕にすると、気道をふさぎにくくなります。

02アルコール、喫煙を控える

飲酒と喫煙はいびきと密接な関係にあります。まず、飲みすぎは厳禁です。また、適量のアルコールの場合でも飲んで2~3時間以内の就寝は控え、タバコは健康のためにも禁煙にチャレンジしてみましょう。

03肥満を解消する

肥満を解消するためには、軽い食事制限と運動習慣の両方が不可欠です。食事は3食規則正しい時間に食べ、食べる量はいままでの4分の3に留めます。運動は一駅手前で降りて目的地まで歩く、エスカレーターやエレベーターは使わないなど、無理のない範囲で日常生活にウォーキングを取り入れるといいでしょう。少しずつ距離を増やし、最終的には1日1万歩。こんな目標を立てて取り組んでみましょう。

04病院で診察を受ける

いびきは心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるともいわれています。家族に「いびきが大きい」「睡眠時に無呼吸のときがある」というような指摘を受けたことがあるときは、主治医に相談するか、呼吸器科や耳鼻咽喉科、いびき外来で診察を受けましょう。

プチメモ

隣の人のいびきを抑制する方法

「家族のいびきがうるさくてなかなか眠れない」という悩みを抱えている人は少なくないはずです。そんな人は、体を布団の上から軽く叩いてみたり、寝ている人の顔の向きを変えてみましょう。すると、刺激によっていびきが止まります。しかし、これは一時的な効果。常日頃いびきの音に悩んでいる人は、そのことを本人に伝え、受診を勧めてみるのが一番です。

いびきは、自分では気がつきにくいものです。
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