微熱

一般的な平熱の体温(35℃~37℃未満)が、発熱によって37.0~38.0℃になった状態を微熱、38℃以上を高熱といっています。37℃台の微熱は風邪のときによくみられる症状ですが、何日も熱が下がらず微熱が続くようなときには風邪以外の疾患が隠れている場合があります。なお、考えられる原因はさまざまで、ここで紹介しているものはごく一部です。心配な場合には必ず医療機関を受診してください。

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  • 微熱について

日常生活から考えられる原因

01生理周期(高温期)の影響や体質による高体温

女性の場合、排卵から生理がくるまでの約14日間は、女性ホルモンの作用によって0.5~0.7℃くらい、基礎体温が高くなる傾向があります。また、体質によって37℃程度と高い平熱を示す人もいます。

02薬の副作用

抗生物質や、炎症を抑えたりがんや白血病などの薬としても使われている副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン剤の副作用によって微熱が出ることがあります。

03疾患が原因となる微熱

風邪の他、肺結核、慢性副鼻腔炎、慢性扁桃(へんとう)腺炎などの慢性的な上気道炎、胆嚢(たんのう)炎、慢性膀胱炎、慢性腎盂腎炎など、さまざまな疾患が微熱を引き起こします。また、虫垂炎(盲腸炎)や尿路結石、貧血でも症状の一つとして微熱が続くことがあります。神経症などの精神的な疾患によっても微熱が出ることがあります。

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微熱をともなう疾患

01風邪

風邪はウイルスの感染によって、鼻やのどに急性の炎症を起こす疾患です。鼻水やくしゃみ、のどの痛みからはじまり、発熱や頭痛、寒気、全身のだるさを感じます。39~40℃近い急な高熱や全身の関節痛、激しい頭痛をともなう場合は、インフルエンザの可能性があります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。風邪(感冒)

02肺結核

結核菌という細菌に肺が感染して起こります。せき、たんや肉眼では確認できない微量の血が混じったたん、微熱などの症状が2週間以上続きます。結核菌は、せきなどによって感染が広がる可能性がありますが、初期症状が軽いため、感染に気付かないこともあります。感染者数は一時減少したものの、最近では療養施設等でのお年寄りの集団感染や、新しい結核菌の登場によって再び増加しています。

03慢性胆嚢(たんのう)炎

腸内の大腸菌などが胆嚢に入り、胆嚢の粘膜に繰り返し炎症を起こした状態です。みぞおちから右側の上腹部にかけて不快感をともなう痛みを感じるとともに、38℃近い微熱が続き、吐き気、嘔吐などの症状もあらわれることがあります。もともと胆石をもっている人がかかりやすく、暴飲暴食や、脂肪分の多い食事をとった場合に再発しやすくなります。

04虫垂炎(盲腸炎)

盲腸の先についている虫垂に炎症が起こる病気で、盲腸炎とも呼ばれます。突然急激な腹痛が起こると同時に、37~37.5℃くらいの微熱が続き、吐き気や嘔吐をともないます。腹痛は、最初からへその右斜め下辺りが痛む場合と、みぞおちから徐々に右下腹部へと痛みが移行していく場合があります。

05慢性上気道炎(慢性副鼻腔炎、慢性扁桃[へんとう]腺炎)

慢性副鼻腔炎は、ウイルスや細菌による感染が繰り返されると、副鼻腔という鼻の周囲の空洞に膿が溜まります。蓄膿症とも呼ばれ、粘り気を帯びた鼻水が出て、頭痛や微熱、集中力の低下などの症状がみられます。慢性扁桃腺炎は、扁桃腺炎を繰り返すうちに慢性化する場合が多く、急性ほどの高熱に至らない微熱が続き、のどの不快感やツバを飲み込む時の異物感、体の倦怠感などの症状があらわれます。

06慢性膀胱炎

膀胱内に細菌が侵入して炎症を起こすのが膀胱炎です。膀胱炎は非常に再発しやすく、慢性化することが多くあります。トイレが近くなり、排尿時の痛み、尿のにごりや血尿など急性膀胱炎と同じ症状があらわれます。さらに、微熱、尿が溜まったときの膀胱の痛みに悩まされることも少なくありません。

07慢性腎盂(じんう)腎炎

腎臓の中にある、尿を溜める腎盂が細菌の感染を繰り返すと慢性化します。急性では悪寒をともなう高熱が出ますが、慢性化すると微熱が続くようになり、尿の濁りや血尿、背中から腰にかけての痛みや吐き気、嘔吐が起こります。さらに進行すると腎臓の機能が徐々に低下し、腎不全に陥ることもあります。腎盂腎炎の主な原因は、下半身の冷えによるもので、この悩みを抱える女性に多くみられる疾患です。

08尿路結石

尿の通り道に結石ができ、排尿に障害をもたらす疾患で、20代~40代の男性に多くみられます。排尿時に七転八倒するほどの激しい痛みを腰や下腹部に感じるとともに、血尿が出たり、微熱、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。※上記疾患が心配な場合には、早めに医師の診察を受けましょう。

対処法

01頭部や額を冷やす

頭部や額の他、脇の下や首の周り、足の付け根など脈がふれる場所を、氷枕などで冷やすと微熱のつらさが緩和されます。また、ぬるま湯を浸して絞ったタオルで全身を拭くと、ほてりによる不快感の解消になります。

02市販の薬を使う

微熱が続く場合は医師の診察を受ける必要がありますが、一般的には市販の薬で症状は改善します。微熱を抑えるには、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどを配合した解熱鎮痛薬が効果的です。

03病院で診察を受ける

10日以上続くような微熱は、がんなど重大な疾患が隠されていることもありますので、必ず医師の診察を受けましょう。なお、病院へ行くときは、いつから、どのくらいの熱がでて、どう続いているか、微熱以外で感じている体の症状を説明できるようにしておきましょう。

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プチメモ

子どもやお年寄り、女性特有の微熱の目安は?

子どもの場合、体温の平均値は成人よりも高い方に偏っているため、他に症状がなければ37.4℃くらいまでは平熱とみるのが一般的です。一方、お年寄りの場合、加齢とともに体温を維持する力が弱まるため、成人よりも平熱が低い(36.0~37.0℃前後)傾向があります。また女性の場合は、排卵から生理までの時期に低温期の平熱より0.5~0.7℃ほど基礎体温が高くなりますが、これは疾患ではありませんので心配はいりません。

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