症状別対策BOOK

便秘・下痢のまめ知識

健康なお腹を維持するための、腸についてのまめ知識をご紹介します。

加齢と腸内環境のバランス

お母さんの子宮の中には細菌がいないので、胎児の腸内は無菌状態です。しかし、生後、指をしゃぶったりお乳を飲んだりすることで、口から入った細菌が24時間後にはまたたく間に腸に住みつき始めます。その際、善玉菌も悪玉菌も同時入ってきますが、誕生後、最初に住みつくのは悪玉菌の大腸菌やブドウ球菌です。
しかし、3・4日目になると善玉菌のビフィズス菌が圧倒的に増えます。そして、間もなくすると腸内細菌のバランスが保たれた状態になり、新生児ではビフィズス菌が腸内細菌の9割を占めています。

ビフィズス菌は離乳期から急激に減り始め、乳児期になると10%程度に安定維持されます。そしてウエルシュ菌などの悪玉菌がごく微量ですが増えてくるのです。
腸内細菌叢は加齢とともにどんどん変化し、善玉菌と悪玉菌のバランスが逆転して、60歳ぐらいになるとビフィズス菌は1%程度にまで減少します。

O-157とは

食中毒には、毒素により起こるタイプと、細菌の感染により起こるタイプの2種類があります。
感染型のタイプは抗生物質によって治まりますが、毒素型のものに対しては人間は抵抗力を持ちません。猛威をふるったO-157も毒素型であったため、重大な被害に繋がりました。
感染経路については、牛、豚、鹿などの生肉やレバーなどと考えられているので、なるべく食べないようにするとともに、できるだけ火を通して食べましょう。またその際、生焼けを避け、中心部まで十分火を通し加熱しましょう。

便秘になったら

便秘はすぐには治りません。とくに、子どものときから常習的に悩んでいるという場合はなおさらです。食事の改善などによって3カ月から半年程度かけてじっくり治していくのが最も良いでしょう。
すぐに便秘薬で、というのはあまり好ましくありません。腸が最も活発に動いて、便を出し易いのは朝食の後です。ですから、朝食を食べてしばらく時間をおいてトイレに行くという余裕と習慣とが必要です。

腸の働きと肌の美しさ

綺麗になるかどうかは別にして、善玉菌が多ければ、悪玉菌がつくる毒素も少なくなります。毒素が少なければ、それが皮膚に与える悪影響も減る、ということは考えられます。肌の健康を維持するためには、腸の働きも無関係ではありません。

牛乳でお腹がゴロゴロするのは…

牛乳を飲む習慣が少なくなると、牛乳に含まれている乳糖を腸が分解する能力が落ちてきます。このため乳糖が入ってきても分解、吸収することができず、腸内の水分が増加し、腸が早く動いてゴロゴロと鳴るという仕組みです。
病気などの心配はありません。

臭いオナラ、臭くないオナラ

オナラが臭いのは、悪玉菌が増殖して、腸内が腐敗している証拠です。
においのする物質は、たんぱく質が分解されて作られるので、肉を食べている人や過剰にたんぱく質の多い食事を摂っている人に圧倒的に多いはずです。
臭くないオナラはどちらかというとでんぷん質で、豆や芋中心の食事をしている人です。
ただ、便秘などで食物が腸の中に長く停滞していたりすると、実際には肉類を摂っていない場合でも、臭いオナラが出ることもあります。