タケダの生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

タケダの漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

姿はまるで揺れる乙女心のよう

黄連オウレン

キンポウゲ科のセリバオウレン(日本)、シナオウレンや峨眉野連(がびやれん)(中国四川・貴州省)、三角葉野連(さんかくばやれん)(中国四川省)、雲南黄連(うんなんおうれん)(中国雲南省・チベット)の根茎を乾燥したもの。

植物の特徴

セリバオウレンは日本特産の常緑多年草です。根茎は短く、多数の黄色いひげ根を出します。葉は光沢があり、セリに似ています。早春に根茎から芽を出し、10~20cmほどの茎の先端に1cmほどの白い花を数個つけます。生薬としては、キンポウゲ科のセリバオウレン(日本)、シナオウレンや峨眉野連(中国四川・貴州省)、三角葉野連(中国四川省)、雲南黄連(中国雲南省・チベット)の根茎を乾燥したものを用います。

生息地

セリバオウレンは、日本の本州や四国地方の雑木林や杉林の樹林下に自生または栽培されています。その他、中国四川省、貴州省、雲南省やチベットなどでも栽培・産出されています。

この生薬の特性

五気(薬性)

かん

五味

胃の熱を取り去る作用が強いです。

効能

消炎、止血、精神不安などに効果があります。

こんな症状に

A

  • 口内炎

B

  • 心下部のつかえ

C

  • 細菌性下痢
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下血

全身

  • 精神不安
  • 流行性の熱病
  • 癇の強い傾向のある小児の神経症

成分組成

主成分のベルベリンのほか、微量のパルマチン、コプチシン、オーレニンなどの苦味アルカロイドが3~7%含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 黄連湯(おうれんとう)
  • 温清飲(うんせいいん)
  • 黄連阿膠湯(おうれんあぎょうとう)
  • 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

など

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