生薬マメ知識

ジオウは生薬の世界のお局様!?

ジオウは、中国に現存する最古の本草書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の中で、「乾地黄」の名で記されていたほど、古くから用いられてきた大ベテランの生薬です。
また「地黄」という名前も、この『神農本草経』の中の記載からつけられた由緒あるもの。その記載とは、「生のものを水に浸して試験し、浮くものは天黄、半ば浮き半ば沈むものは人黄、沈むものは地黄と名付ける。薬には沈むものを佳しとし、浮くものは用いるに堪えない」。そう、名前だけでなく、品質の良いものの見分け方まで昔の人は残してくれていたのです。
まさに、漢方は先人の知恵と経験の結晶!なんともありがたいことですね。