アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

恐怖!「ブス」の語源

附子ブシ

キンポウゲ科シナトリカブトの子根を乾燥したもの。

植物の特徴

中国原産の多年草です。比較的有名な有毒植物です。花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色などがあります。薬用に供されるものの例として、中国ではシナトリカブトとハナトリカブト、日本ではオクトリカブト、エゾトリカブトなどがあります。生薬には、乾燥させた子根を用います。

生育地

中国、韓国、日本に生育しています。

成分組成

主成分には、猛毒性アルカロイドのアコニチン、メサコニチン、ヒパコニチンの他、低毒性ジテルペン系アルカロイドのアチシン、コブシン、イグナビンなどを含みます。最近ではハイゲナミンという新しい成分も報告されました。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 真武湯(しんぶとう)
  • 甘草附子湯(かんぞうぶしとう)
  • 大黄附子湯(だいおうぶしとう)
  • 桂枝附子湯(けいしぶしとう)
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)
  • 四逆湯(しぎゃくとう)

など

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